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XOのID、受け取り側のXOのID、要求する操作、そのパラメータ、応答データの形式などが含まれる。
パケット交換ネットワーキングにおけるパケットに似ている。
この構造の中心になるのが意味データ・オブジェクト(SDO)であり、操作パラメータなどの形式と内容を指定するSDOは、これら各要素の名前、型、値の組の入れ子になった構造をしている。
SDO概念は、OMGの他のファシリティであるインフォメーション・エクスチェンジ・ファシリティとして提案され、現在審議中である。
SDOに基づくXO間の交信では、会話型の交信、同期あるいは非同期の交信がサポートされている。
Uの顧客XOの中の左側の言語クラスは、BOFが提供するもので、メッセージ構造の解釈や変換、様々な交信モードなどのサービスを行うテクノロジー・オブジェクトである。
XOは単一のメッセージ構造しか用いないこのメッセージングに必要なインターフェースをXOインターフェースというCORBAから見れば、すべてのXOが1つのクラス(BofObjectという)のインスタンスとみなされるので、IDLの言語レベルでは、すべてのXOはただ一つのインターフェース、つまりXOインターフェースしか持たないことになる。
したがって、論理的には非常に明快である。
当然、BofObjectのインスタンスと個々のXOとの対応付けはBOFが行う。
この他、この提案ではXOのライフサイクル管理、XOの名前の管理、前述のRFPで規定されている。
技術基準を満たすサービスなどを提供する。
ビジネス・オブジェクト標準化の見通し以上、OMGの提唱するビジネス・オブジェクトとその実現アーキテクチャについて、概略を紹介したが、そのエッセンスからも想定されるように、かなり挑戦的で意欲的な活動が展開されているといってよい。
現在のオブジェクト指向技術の成熟度や企業内での普及の程度から見て、単純に考えると、これらの標準が実現して実際の企業の現場のビジネス・アプリケーションで実効ある形で普及するには、まだ時間がかかるものと思われる。
この種のビジネス・レベノレでの情報技術の標準化について、その成功を疑問視する向きもあるが、私は、以下のような理由から、この方向性は間違いのないものであり、その実現もすでに射程距離に入ってきていると考える。
すでに述べたが、ビジネス・オブジェクトの標準化は、ソフトウェアにおけるコードの再利用の歴史から必然的に出てきたものである。
与えられたビジネス課題を常に白紙から解決しようとしても、いたずらに保守の対象である。
膨大なプログラムを生み出すだけであり、これが保守コスト増加の要因となり、システム開発の近代化が叫ばれる理由となった。
また、近来のように先の読めないビジネス環境では、変化に追随できる柔軟なソフトウェア構造が不可欠であり、モジュール化とカプセル化はその重要なキー技術である。
オブジェクト指向は、これらの課題を解決する有力な技術である。
このような背景は主要なベンダーの間では認識され、常識になっている。
残る問題は、ビジネス・オブジェクトの具体的な内容の同意が得られるかどうかである。
ベンダーの利害が対立する中で、BOF仕様の統一に見られるような、標準化に向けての一致した意志が強く感じられ、ユーザがそれを望んでいる。
限り、全体的な同意も遠からず実現されるであろう。
業務パッケージの市場では、そのソフトウェア開発基盤が、次第にオブジェクト指向技術を取り入れる方向に進んでいる。
EC(電子商取引)やPDM(製造データ管理)の分野といった、個別分野での標準とみなされ得るパッケージ開発も活発になってきている。
情報処理市場もまたこの方向に照準を合わせているのである。
一方、マルチベンダーでのビジネス・オブジェクトやERPパッケージの相互運用を実現する技術基盤のほうはどうであろうか?前述のように、BOFの提案者達は、すでに提案した技術の実装見通しを持って(あるいはすでに実現して)いる。
アーキテクチャの標準が正式に公開されれば、恐らく1年を待たずにその実装製品が市場に供給されるであろう。
企業は、標準の公開を待って行動を起こしていてはもうすでに遅いのである。
製品を提供するベンダー企業のみならず、一般のユーザ企業もこのような標準化の方向を正しく理解して、将来の情報システム計画を行う必要がある。
メッセージの授受によるオブジェクト同士の相互作用や、実行時の動的なメソッド呼び出しは、オブジェクト指向技術の特徴であり、これが逆に実行時のレスポンス・タイムへの性能劣化につながるという懸念が当然のことながら存在する。
しかし、これらの問題は技術上の本質的な障害にはならないであろう。
この数年間のCPU速度の向上、メモリー容量の向上、新たな補助記憶媒体の登場やそのアクセス速度や容量の向上、ネットワーキング技術の発達や速度の向上といったハードウェアの劇的な向上がある。
今、ソフトウェア側で性能が10倍低くなったとしても、ハードウェアの性能が10倍向上するのに10年もかからない。
一般に、ソフトウェアの技術開発では性能はトップレベルの要件にはならない機能やアーキテクチャがもっとも重視される。
これらがいったん解決されて、そして、要求される機能とそのアーキテクチャとがよほどマッチしていない場合を除けば、性能改善は迅速に行うことができる。
むしろ、ユーザ企業にとって重要なのは、特定の業務パッケージの選択や、標準ビジネス・オブジェクトの導入に際して、その企業固有のビジネス・ニーズを満たす企業モデルが明確になっていること、さらにそれとこれらの既製モデルとの違いが正しく識別できるようになっていること、企業の情報システム・アーキテクチャ(その企業固有の情報システム構造)が明確にされていて、これらの製品がそのアーキテクチャに整合された形で組み込めるかを検討すること、などである。
企業のモデルにそぐわないモデルの製品をそのままの形で配備したり、その製品の持つアーキテクチャをそのまま鵜呑みにして用いても、企業のビジネス上の競合力は得られない。
いま、「ビジネス・オブジェクト」という言葉が安易に使われているオブジェクトとしての構造を持っていないプログラム・モジュールをビジネス・オブジェクトと呼んでいるケースが少なくない。
そのようなものは可搬性が低く、情報システム統合の妨げとなるので、注意を要する。
ここで紹介する国際標準はそのような混乱を防ぐために設定されている。
システム構築の課題道具としてのビジネス・オブジェクトビジネス・オブジェクトの標準が確立されれば、各ビジネス・ドメイン固有のオブジェクトがコンポーネントとして市場に出回ってくるであろう。
ERPパッケージに代表される、統合型の業務パッケージも普及してくる。
しかしこれらの製品は、ユーザ企業にとっては道具にすぎない。
情報システム構築において、非常に有力なコスト削減手段となるに違いないが、これは企業の顧客サービス向上のための手段であって目的ではない。
企業はそれぞれ固有のビジネス・ニーズやビジネス環境があり、これらがその企業の競合上の優位を維持している。
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